精神論(幸福論のような)

こんにちは。

4年生の高濱です。


引退してから1週間ほど経ちました。


光栄にも最後にブログを書かせて頂けるということですので、遠慮なく書きます。

漠然としていて参考になるかわかりませんが。




先に元スナイプクルーリーダーの森本が「俺はやばいやつだった」と告白しましたが、

どうやら私も彼に負けないぐらい“やばいやつ”だったようで、

ここ最近でずい分と“マシ”になったと言われます。


そのことと関係があるのかどうか、4年になってから、それまでの自分に人間として、選手として、

重要なアイデアが欠けていたことに気付きました。


それは時間をかけることの大切さです。




かつて私は、部活というのはトレーニング・ルームで過ごす時と同じように、効率よく、いい練習をして、

ミーティングもいかに短時間で終わって早く帰るかが大事だと信じていました。


それこそが(或いはそれだけが)強い物の在り方だと。


ですがその考えは短絡的であると気付きました。




短い時間で効率よく、というのは練習においては重要かもしれませんが、

それ以前に私たちが取り組むべきことがあります。


それは、より強い意志を持ったチームを作るということです。


そのためには、チームのために多くの時間を使う事が不可欠です。




アマチュア選手は恐らく、プロと比べると精神的な部分で劣ると思います。


プロはセンスがいいだけではなく、自らの生活をかけ背水の陣を敷くことで、

よりよいアイデアやパフォーマンスを引き出せるのではないか。


つまりプロアスリートと私達のようなアマチュアでは心構えが大きく違う。




もちろん私たちは学生生活を棒に振るべきではありませんが、私たちの「伸びしろ」の重要な部分が

そういった精神的なところにあり、個々人の精神力、意志力を高めるのが

チームの力なのではないかと思います。


チームは人と人とのつながりで出来ていて、その強さは信頼関係に左右されます。

信頼は、技術習得のようにスマートに出来ることはなく、時間をかけて少しずつ構築されます。


話し合いにも効率があるのかもしれないけど、やはり“時間”が信頼において重要だと思います。

同じ時間を共有するという事です。




部活は単に練習をするだけでは無く、一つのチームを作り上げる場です。


素人がいきなり効率よく練習しようとしてもそれは幻想かもしれません。


より強い信頼で結ばれ、より強い意志を持って毎日を過ごせるチームこそが、

別の次元に到達できるのでしょう。




今の自分が感じているぐらい、一人一人の仲間と過ごす時間、チームで共有する時間を大切にして

4年間を過ごしていれば、もっとチームに影響を与えられただろう、

もっと強い気持ちで毎日を過ごせただろうと少し後悔しています。


他の同期たちはそういった所をとても大切にしていました。

彼らが私に気付かせてくれたのです。




後輩たちへ。


特に下級生は、チームや仲間のために使う時間を今よりもっと大切にしてほしいです。

上級生になれば自ずとわかりますが、その前に。


一日一日をどれだけ大事にできるかが鍵です。

来年はもっと素晴らしいチームを作り上げて、新たな時代を築いていって下さい。




最後に、これまでヨット部の活動を支えて下さった全ての方々へ。


ありがとうございました。

これからもヨット部をよろしくお願いいたします。




高濱 良