引退挨拶 西口

こんばんは。

前マネージャーリーダー兼広報部長の西口紗生です。


引退に当たり、御挨拶させて頂きます。




1年前に言った私のモットー、それは「最高の仲間と最高の舞台で最高の喜びを分かち合う」というものでした。


迎えた全日本インカレという最高の舞台。

私の周りには60人の最高の仲間がいました。


優勝を掴むことは叶いませんでしたが、最後に見た同期や後輩たちの走りは、4年間見続けた中でも最高のものでした。




4年間のことは、思い返せば楽しいことばかりではなく、むしろ辛く苦しいことの方が多かったかもしれません。


入学してすぐ、箱崎キャンパスで関西弁の背の高いお兄さんに捕まり、声の大きいお兄さんに新入生のクラスコンパで執拗に勧誘され、試乗会で後の同期になる男にヨットから見る夕日が綺麗だと言われ、気付けばヨット部にいました。


何も分からない1マネの頃、部活に来る度に「レスキューの動きが悪い」と怒られ、同期マネージャーと体育座りで落ち込んだ日もありました。

同期が辞めると言い出し、引き留めたい気持ちとやりたいことを応援してあげたい気持ちで、心が擦り切れそうになったこともありました。

後輩が増え、1人1人にやりがいを持たせたりモチベーションを維持させることの難しさに悩んだときもありました。


しかし、それでも4年間を九大ヨット部で過ごすことができたのは、なんだかんだ言いながらやっぱりこの九大ヨット部が好きだったから。

そして、私に関わってくださった全ての皆様の支えのお陰だと思っています。




入部当初から生意気で可愛げのなかった私達を、見捨てることなく最後まで温かく見守ってくださった先輩方。


私達が大人の方を怒らせては何度代わりに頭を下げてくださったか分かりません。

それでも、引退のその瞬間まで支えてくださり、本当にありがとうございました。


わざわざ福井まで応援に来て下さり、出艇前にかけてくださった一言一言が心に響き、改めて先輩方が与えて下さったものの温かさを身に沁みて感じました。




それから、後輩達。


無茶苦茶な先輩達だったと思います。

それでもそんな私達を最後まで支え、信じ、盛り上げてくれた貴方達は最高の後輩でした。

誰が欠けても、5位入賞という結果を得ることは出来なかったと思います。




サポートの選手の皆は、レギュラーになれず悔しい思いでインカレに臨んだことと思います。

それでも、その思いに腐ることなく、与えられた仕事以上の働きで返してくれました。

最高のパフォーマンスのために、創意工夫を凝らす様には、感動を覚えるほどでした。


朝早く並ぶため、応援の場所取りをするために、誰よりも早く起きてハーバーに向かってくれた申告班・備品班(と添田)。

どこに行くにも重いホワイトボードを持って60人を効率的に動かすことを考え続けてくれたスケジュール班。

頭を数字でいっぱいにしながら時にはスマホでヨットのGPSを追跡してまで点数計算に明け暮れた得点班。

レギュラーの側に常に寄り添い、最高の状態で海へ送り出してくれた艇サポート。

そして、どこよりも早く正確な情報を伝えることに神経をすり減らし続けた広報班。


まさに九大ヨット部の「数の力」を見せつける、日本一のサポートでした。




後輩マネージャー達には、ちゃらんぽらんな幹部マネージャー2人で、とても迷惑をかけたと思います。

でも、私達2人は出会った時から皆の一人一人が大切で、大好きでした。

最後の遠征も、毎日を笑って終えることができたのは、個性的で楽しくて強かで逞しく、そしてかわいい後輩マネ達のお陰です。


本当にありがとう。




同期達と過ごした時間は、今までの人生で一番濃く、色んなものが凝縮された時間でした。

個性的すぎる同期達で、頭を抱えたこともあったけれど、ヨットだけは大好きで、ヨットにだけは暑苦しいぐらい真剣だった同期達を、最後まで応援することができて本当によかった。


今まで全日本インカレを海上で見る機会はほとんど無く、今回初めて支援艇の上からレギュラーの活躍を見ましたが、どんなに悪い点数を叩いても、不思議と負ける気がしませんでした。

それは、どんなに憎まれ口を叩いても、私の同期達はヨットだけは速い、絶対に負けない、と信じていたからです。

最後の最後のレースで各艇が素晴らしい走りを見せてくれたおかげで、信じていた気持ちが報われる納得のいく終わりを迎えることができました。


若狭の海で見た皆は、今までで一番格好よかったよ。




そして、かしこ。


唯一の同期マネージャーとなったあなたは、変わり者だしすぐ倒れるし、不器用でミサンガも編めないし、目が離せない人ではありましたが、誰よりも優しくて強くて、最高の相方でした。


私は決して立派なマネージャーリーダーではありませんでしたが、かしこのような唯一無二の存在がいてくれたお陰で、最後まで立ち続けることができました。

かしこは私が手を引いていたと言いますが、私の手を最後まで離さないでいてくれたかしこには、本当に感謝しかありません。


かしこと2人で歩んできた時間は、本当に幸せでした。




言葉では言い尽くせない程の感謝の気持ちで一杯ですが、ブログはこの辺りで終わらせて頂こうと思います。


引退して1週間ほど経ちましたが、実はまだ私のヨット部の仕事は終わっていません。

最後の大仕事は、この、引退挨拶のブログ更新です。


最後だと言うのに、相も変わらず同期達は締切を守りません。

語彙力のない彼らのことなので、良い文章を書こうとしっかり悩んでいることだろうと大目に見ています。

読んでくださっている皆様も、気長にお待ち頂ければ幸いです。




最後になりましたが、私達が走り続ける環境を与えてくださった岡部会長や平畑監督を始めとする諸先輩方、ハーバー関係者、県連関係者の皆様、そして最後に素敵なプレゼントをくださった岡村さんへ、この場を借りて御礼申し上げます。


本当にお世話になりました。

ありがとうございました。




前マネージャーリーダー兼広報部長

4年 西口紗生