ガスケットと故障率

こんばんは470スキッパーの衞藤です。

夏練が近づいてきました。

みなさん準備はできていますか?準備と言ってもいろいろありますが、中でも
i)体調を整えること
ii)船を整備しておくこと
の2つは最低限やっておきたいですね。

今年の夏は異常に暑いです。万全の状態で練習に臨まなければいつもより体力を消耗して練習効率が落ちるだけでなく、最悪命を落とします。すでに先週末に熱中症を出してしまっているので、夏練では1人もならないように万全の体調で臨みましょう!
整備についても、毎年のように言われていますがトラブルで練習ができなくなってしまうのはとてももったいないです。夏練の1日も、全日を目前にした練習の1日も、どちらも同じ1日ですからね。


さて、ここからが本題です。

最近ガスケットを何回も貼り直すはめになって少しうんざりしていたときに、故障率の話を思い出しました。
この話は以前470でしたことがあるのですが、個選・九イン・全日と大事なレースがもう目の前に近づいて来ているのでもう一度書いておこうと思います。

ある艇の中に新品のブロックと買って1ヶ月使ったブロックが使われていたとします。

その日の出艇で壊れる確率が高いのはどちらのブロックだと思いますか?
正解は「新品のブロックのほうが壊れる確率が高い」です。

直感的には新品のほうが丈夫な気がしますが、これは工学の世界ではよく知られた現象です。
どんな部品でも、新品の状態での故障率は(相対的に)高く、使用していくとだんだん故障率は下がっていきます。

故障率はある程度下がったところで安定し、部品の寿命が近づいてくると再び上昇します。

故障率のグラフを遠目で見ると\_/ ←こんな感じになるそうです。
これはブロックで考えるとイメージがつきにくいですが、ガスケットで考えると(特に470の人は)わかりやすいですね。

新品(貼り替えたて)のガスケットと交換して1ヶ月したガスケット、どっちがはがれにくいか考えたら答えはすぐにわかると思います。詳しいことはWikipediaを見てください。

何が言いたいかというと、整備はレース直前にやってもあまり意味がないということです。

そもそも計測があるので直前にはできませんが、レースに向けて何かを新しく交換するなら「慣らし」の期間が必要です。

レースで最大限のパフォーマンスを出すためにも、前々から万全の準備をするようにしましょう。

僕のボートはというと(ガスケットを除いて)着々と仕上がってきています。

一生懸命整備をすると自分のボートに愛着が湧いてきて、練習のモチベーションも上がります。整備した次の日の練習って、スロープに船を並べたときからワクワクしませんか?

僕はとてもワクワクします。後輩のみんな、整備はいいぞ。
整備については5cre8のブログがとても参考になります。主にスナイプのことについて書かれていますが、470にも応用できることがたくさん載っています。興味があってもなくても1回は読んでみてください。


整備について長々と書きましたが、全日まであと85日です。

残りの期間で変な後悔はしたくありません。

最後の全日には自分も自分の船も最高の状態で臨みたいと思います。

そのためにも、最後の夏を最高の夏にしたいです。

それでは失礼します。