引退ブログ 髙島理奈子

こんにちは。髙島理奈子です。

最後のブログです。

全日に行く前から何を書こうかすごく悩んでいたので、まとまりのない文章になりそうですが、どうぞお付き合い下さい。

 

ヨット部に入ったのは、規律がありそうで、七大戦にでているからでした。

1年生の頃は、ただただ入ってしまったからには絶対に4年間続けるという気持ちだけで部活に行っていました。

競技そのものに惹かれて入部した訳ではなかったので、競技にどう楽しさを感じればいいのかもわからないし、特に仲の良い人もいなくて、一日でも部活に行かなかったら行きたくなくなってしまう…という思いで部活に向かい、終わったらさっさと帰るという日々を送っていました。

2年生になり、ちょっとずつ先輩方とお話をする機会が増えていきました。いつも気にかけて話しかけてくださったり、ご飯にもたくさん連れて行ってくださった冨田さんや近藤さんには本当に感謝しています。当時のスナイプリーダーだった碧依さんは、スナイプ備品係やスナイプ基金係などを信頼して任せてくださいました。その頃から、私の中で部活に色がつき始めた気がします。自分がヨット部に存在する意味を見出せた気がしました。

そこからは段々と部活が楽しくなっていき、気がつけばヨット部のことをよく考えるようになり、4年生になって、そして引退の時期を迎えてしまいました。

 

私は今まで手の届かないような高い目標に向かって努力したことがありませんでした。そこまで頑張ることが出来ませんでした。

しかし、九大ヨット部に入って、みんなの熱意に触れて、自分なりに出来ることを考えて行動できたことは私の財産となりましたし、今までで一番優勝に手が届くような戦いをしたチームの一員になれたことを嬉しく思います。

高い目標に向かって努力することがこんなにも素敵なことだとは思っていませんでした。

インカレ最終日のあの晴れ晴れとした気持ちはもう一生味わうことはないのでしょう。

 

 

そろそろ競技についての話に移ります。

まず、感謝してもしきれないのが、安部さんです。

当時の私を思い出してみれば、あんなに一緒に乗るのが嫌な後輩はいないと思います。

それでも熱心に指導して下さって、安部さんに教わったことが私の基礎となりました。

本当にご迷惑お掛けしました。そして本当にありがとうございました。

次に、風夏ちゃん。一緒に乗っているときは本当に苦労しました。

相手に対する苛立ち、自分の不甲斐なさに対する苛立ち、

今日こそは…と意気込みながら部活に向かうも、やはり朝から険悪なムードだったり…

でも、風夏ちゃんと組んでいたから、私も成長出来ました。

何度かすごくいい景色を一緒に見ることが出来たし、そんなときに一緒に笑い合えたことが素敵な記憶になっています。

そして、まいちゃん。

まいちゃんとはとても長くペアを組んでいました。

後輩と乗るという事で、私が艇の雰囲気を作っていかなきゃいけないと思い、常にいい雰囲気で練習出来るように頑張ったつもりです。

私がまいちゃんと乗っていて1番学んだことは、"ペアを信じる" ということです。

いい成績を出すためには、ペアで成長していかなくてはなりません。

相手の成長を期待したり、自分がすごく成長するだけではだめで、2人乗りである以上、2人が気持ちよく乗れるように各々の強みを活かした役割分担をするとか、ペア間ルールを決めておくとか、そういったことが大事だと思っています。

しかし、こういったことはペアを信じていないと上手く成り立ちません。

私はまいちゃんをこの部活の中で1番信じていたと自信を持って言えます。

私はまいちゃんを信じていたので、絶対にまいちゃんなら前を走れると思っていました。

そして実際に、女子インで6位入賞出来たことはものすごく嬉しかったです。

私は今まで成績を残したことが無かったので、最後のレースで賞状を頂けたことは一生の思い出です。

まいちゃんが私と乗ったことで、自分の実力を発揮出来たのなら、これ以上嬉しいことはないです。

まいちゃんと乗っていた時期が一番楽しかったな。

まいちゃんのこれからを応援しています。学校もバイトも、ファイト!

 

 

トレーナーになってからの話もしようと思います。

ヨットは自然を相手にするスポーツですので、特に4年生は常に安全について考えながら部を運営しています。

出艇規則は安全のためには必須ですので、出艇規則のせいで練習したいのに練習できない人が出てきてしまうのは仕方のないことです。

そんな時、私がいることでもう1艇出せたり出来たので、便利に使えて良かったのではないでしょうか。笑

しかし、私がトレーナーになったから何かが劇的に変わったのかと言われるとそうとも言えないのが残念です。

トレーナーとしての在り方を模索するには時間が短すぎました。

 

しかし、そんな短い期間でしたが、トレーナーになったことで様々な気づきがありました。

クラスの違う人とは自分から話そうとしない限りなかなか接点がなく、噂を少し聞く程度でしたが、

石原を筆頭に、レスキュー上でも何か掴めることがないか貪欲にディンギーを見つめる姿や、2,3年生が1年生を指導している姿をたくさん見ることが出来ました。

ヨット部のいい所に、頑張っていない人がいない、という事が挙げられますが、みんな想像以上に頑張っていることを最後に実感する事ができたのは、トレーナーになって良かったと心から思うには十分すぎることでした。

 

また、マネージャーの頑張りにも驚かされました。朝のうちにマーク移動をしてくれていることなど、トレーナーになるまでやってくれていることを知らないことが多々ありました。

マネージャーは目立たない仕事が多いですが、マネージャーがいるからこそ部の運営が円滑に回っているということを身に沁みて感じました。

マネージャーのみんなは、時折自分が何のために存在しているのか考えてしまうこともあるかと思いますが、マネージャーの一人ひとりが本当に大切な存在です。

これは選手・トレーナーとどちらも経験した私が言うのだから間違いないです。

マネージャーの活動の幅はどんどん広がってきています。

“自分だけしか出来ないこと”はなかなかないかもしれませんが、それでも挫けずに、既存のマネージャーとしてのやり方に囚われず、自分の強みを活かした活躍が出来るようにこれからも頑張ってね。

(こういう話は、なつみちゃんが良い例を残したと思うので、なつみちゃんに話を聞くのも良いかもしれません。)

 

トレーナーの制度が来年以降も続くのかどうかは知りませんが、私はなって良かったです。

九大ヨット部が悲願の総合優勝を達成するために自分が出来ることを考えた時に、一つの選択肢としてあっても良いのではないでしょうか。

自分の正義を貫いた先にトレーナーという答えがあるなら、きっと後悔しないと思います。

 

 

長くなりましたが、最後に、

帆友会の先輩方、学校関係者の皆様、ハーバー職員・県連の皆様、応援してくださった全ての方々に感謝申し上げます。

ご迷惑をお掛けすることも多くありましたが、私たちが部活動をする事が出来たのは、ひとえに、いつでも私たちの味方でいてくださり、応援して下さった皆様のおかげです。本当にお世話になりました。

特に先輩方には在学中はもちろん、卒業してからもこんな私を気にかけてくださり、たくさんアドバイスをして下さいました。先輩方がいらっしゃらなかったらここまで続ける事が出来なかったと思います。本当に感謝してもし尽くせません。

 

ヨット部に入って、こんなに素敵な先輩方と出会えて、同期・後輩にも恵まれ、素敵な4年間を過ごす事が出来ました。ヨット部に入って良かったです。

後輩のみんなには、これまで以上に努力して、九大ヨット部の良さをもっと引き出して、来年こそは総合優勝を勝ち取って欲しいと思います。

応援しています。頑張ってね。