今まで通り

 

こんにちは。九州大学ヨット部主務部長の渡邊由紀乃です。

こうやって主務部長を名乗るのも残り一ヶ月となり、ついに、引退前最後のブログが回ってきました。

 

この一年間、やらなければいけないことに追われ、やり遂げた達成感を味わったり、やりたいことがなかなかできずにもがいたりと、身体的にも精神的にも追い詰められつつ、目の前の事に精一杯取り組む日々でした。あっという間に、目標としているインカレ日本一がそこまで来ている事を実感すると、これまでの事が走馬灯のように頭をよぎります。

 

最上級生という立場でありながら、自分に自信を持てなくなって、葛藤する時もありました。それにもかかわらず、ここまで突っ走って来られたのは、何故だろう、と最近ふと考えます。そこには、どんなにきつくても愚痴も言わずに笑顔で選手と接する後輩マネージャーがいました。選手陣も本当に頑張っていて、みんなアイデア豊富で、周りに尊敬できる人ばかりだったからです。

 

さて、昨今のブログ(練習ブログのコーナー)では、モチベーションアップ方法について紹介されています。私はこれまで、頑張っている同期や後輩の姿を見ることで、自分を奮い立たせてきた気がします。

 

1つ例を挙げると、

6月ごろ、入部したての一年マネージャーの部署配置を発表しました。

私が部署長を務める主務部という所は、あまり人気がなく、主務部の仕事は地味で裏方の仕事が多いので、何をしてるのか?とよく言われる、言うなればヨット部の影を一手に担う役所です。

主務部に入ってきてくれた1年日奈子も「私できますか…?」と、とても不安げな顔をしていました。私も部署長として何とも言えない気持ちになり、日奈子が主務部を好きになってくれるのか不安になったのを覚えています。しかし、初めて彼女に主務部の仕事をお願いした時に、見違えるようなキラキラした目で「わかりました!やります!やりたいです!」と言ってくれたのが深く自分の印象に残っています。本当に嬉しかったです。

あの時の目は、「日奈子に負けないように私ももっともっと頑張らなきゃいけないな」と、自分がつまずきそうになった時に自分を奮い立たせるものでした。

他にも多くの選手やマネージャーの頑張る姿は、これまで何度も私を奮い立たせてきました。

 

これから、九州大学ヨット部は、日本一を目指す上で盛り上がりのピーク時に差し掛かっています。どのようにピークを組み立てていくべきか、これから各ミーティングで塾考していくことになります。

 

私は「今まで通り」を大切にしていきます。

 

これから一ヶ月も、今まで通り、練習計画に則り、淡々と練習します。

選手は今まで通り、平日のトレーニングに励み、マネージャーは今まで通りそれぞれの部署の役割を全うしていきます。

私たちの強みは、チームメイトそれぞれが己のベストを求めて努力し、互いに影響し合う関係のなかで切磋琢磨をできるところであり、チーム全体としての成長を実感できるところです。

切羽詰まわず、「今まで通り」をキーワードに、これからインカレに向けて、最後の磨きをかけていこうと思います。

 

最後までご声援のほどよろしくお願いいたします。