ヨット

ヨット

こんにちは。

4年選手の足立拓馬です。

 

新学期が始まり1週間が経ちました。1年生も新しい生活が始まってやっと慣れてきたところじゃないかなと思います。大学内で時々1年生を見かけますがとてもフレッシュな感じがして羨ましくなります。

 

新歓期間でもあるので今日はヨット競技について簡単に説明しようと思います。

 

皆さんヨットって知っていますか?

時々部活の話になって「ヨット部です」と言うと、だいたい「あー、漕ぐやつね」と言われるのでヨットの知名度は結構低いと思います。まず、ヨットは漕ぎません笑。帆船をイメージしてもらうと分かりやいと思いますが、基本的にヨットは風の力のみで走ります。ちょっと詳しく説明すると帆に風を受けることで揚力(飛行機が飛ぶ時の力)と抗力(押される力)を作って走っています。この二つの力を組み合わせることで風向から45度くらいから180度まで自由に走ることができます。

 

ここからはヨットレースについて話していきます。

ヨットはレース形式で順位を争います。一斉にスタートして海に設置されたいくつかのマーク(アンカーがついた大きめの浮きみたいなものです)を決められた順番に回って早くゴールした人が勝ち、それを何本かやってその合計順位で順位を競います。

ヨットレースの難しいところは回るマークの順番は決められていても、そのマークを回るためにどのようなコースで向かうかは自分で決めるところです。例えば風下から風上に向かう時ヨットは風向から45度くらいでしか進めないので方向転換を繰り返してジグザグに進む必要があります。なので風上のマークに向かう時は右から行ってもいいし、左から行ってもいいし、真ん中くらいでジグザグに行ってもいいしで行き方は自由なわけです。

自由でいいなら簡単じゃん!と思うかもしれませんがここにヨットの難しさがあります。風向がずっと変わらないのならどのように行っても走る距離は一緒なのですが、現実の風は少しずつ風向が変化しています。それによってその風の変化を考慮してコースを決めないと考慮した人よりも走る距離が長くなってしまい順位を落としてしまいます。風向きの変化以外にも例えば風の強弱が変わってヨットのスピードが変わったり、他のヨットが邪魔で行きたいコースを引けなかったり、色々な要素が含まれていきます。上記のようないかにしてそのマークまで最短・最速で向かうかを考えながら、身体を使って船のスピードを出し続けないといけないところがヨット競技の難しいところ・面白いところです!

 

なんだか難しそうだなと思った人が多いかもしれません。ここまで説明しておいてなんですが、部員のほとんどはヨット競技がどうかではなく、海の上を走っている疾走感が楽しいからヨットを始めたと思います笑。海上では風を肌で感じるので陸上以上にスピードを感じます。海の上を疾走する感覚は本当に気持ち良いです!

オリンピック種目でもあって最近テレビで取り上げられていることが多いので機会があれば見てみてください!

 

以下の写真は大学で使われる2種類のヨットです。

左がsnipe級で戦術の要素が大きい種目、右が470級でスピードの要素が大きい種目です。両方乗ってみたことがありますがとにかく両方楽しかったです笑!