殺人鬼の人心掌握

こんにちは。主将の山下です。

 

テーマ『殺人鬼の人心掌握』です。映画の中の殺人鬼の話です笑。

 

コロナ禍になり、ネットフリックスやアマゾンプライムなどに入って、映画やドラマ、アニメなど無料でたくさんのコンテンツを見ることができるようになり、よく家で楽しんでいます。家で手持無沙汰な時やご飯の時と手軽に映画を見ることができるようになった反面、映画館からは足が遠のいていました。簡単に見れる分、集中してみるというよりは、ストーリーが半分入ってるかなくらいの感覚で見ているのですが、昨日、ふと映画館で映画を見たくなり、『死刑にいたる病』を見に行ってきました。

 

ストーリーは、誰からも好かれるパン屋さんの裏の顔は決まった年代(17,18歳)の少年少女と信頼関係を築いた後にさらい、拷問した後に決まったやり方で24人殺害していた連続殺人犯(阿部サダヲ)で、その殺人犯が捕まった後に拘置所から当時、パン屋さんに通っていた中学生に裁判で立件された中に自分がした犯行ではないものが混ざっている、詳しく話したいから会いに来てくれと手紙を出したところから物語が始まります。手紙をもらった雅也は進学した大学に劣等感を感じていて、会いに行き、興味を抱き、事件を詳しく調べていくように。

 

という感じで物語が進んでいくわけなのだが、際立っていたのは犯人の異常性でじっくりと時間をかけながら計画的に信頼関係を築いていくということでした。例えば、スーパーで出会った女子高校生とは、週に二、三回ほど通いつめて会釈をするようになり、その後、女子高校生がバイト前に通っていたカフェに偶然を装って先に入店していて声をかけ、スーパーで会った時に話しかけるようになる。そうして、信頼関係を築いて、自分の意のままに操れるようにコントロールしていくという人心掌握に長けた人物でした。相手にとっては、スーパーによく来ている挨拶だけのお客さんから、自分の行きつけのカフェによくいて挨拶してくれる人、バイト先で話しかけてくれる仲のいい人といった風にどんどん信頼関係が深くなっていっている状況を意図的に作り出していくのが面白かったです。

 

映画を通して感じたのは、人間関係を構築するのには適度な距離感で回数を重ねることが重要ということでした。最初は、会釈のみの関係であっても、なにかのきっかけで親密になったことはないでしょうか。大学でも、クラスにいることは分かっていて少し挨拶をするだけの関係の人と、電車でたまたま乗り合わせた時や飲み会で隣の席になった時、そんな偶然のような瞬間にめぐり合わせたら、どうしますか。仲良くなってみたい人でなければ、そのままスルーするでしょう。というか、大半の人は声をかけないのかなと思っています。でも、そこで声を掛けたら、自分から話しかけることができたら、意外に面白い人間関係を築くことができるかもしれないです。そんな風に思って自分は偶然の場面に遭遇したときに自分から話しかけることが多いなと感じました。コツは勇気を出すこと、それだけです。

 

共通の話題を見つけ、提案して、相手に気持ちよく話してもらい、いい人間関係を築いていく。すごく大事なことのように思います。そんなことを殺人鬼の映画から再確認しました笑。見た映画は、サイコパスの歪んだ人間性が所々に垣間見えて、最後の展開までずっと楽しむことができました。映画館は集中してみることができるのでとてもよかったですし、年代が変わって、ド派手なアクション映画よりも人間性が生々しく描かれているようなものが好きになってきています。おすすめがあれば、教えてください。次は映画館で『峠』でも見ようかなと思います。

 

失礼します。

 

追伸

写真はキャナルシティのガンダムストアの写真です。やっぱり、何年たってもガンダムのプラモデルは激熱でした。