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面白段階理論

 

こんにちは。

レース技術部長の久保です。

 

2週間前に渾身の幹部ブログを書きあげたと思いほっとしていた矢先、もう次のブログが回ってきました。1年間この生活を続けていればきっと目を見張るような文章が書けるようになることでしょう。引退後に個人ブログでも始めようかと思います。

 

ヨットをプレーしている中で何をしているときが一番好きか。

部外の友達と話しているときに時々尋ねられることがあります。何が楽しくて、そこまで時間をかけてやっているのか、彼らには理解できないそうです。

部外の友人たち向けの答え方としては、

「セーリングは冒険である。自然相手に向き合って、荒波のなか己の技量を競いあうのが楽しい」

とかっこいいことを言っています。

では実際はヨット競技のどこに僕は魅力を感じているのでしょうか。

 

どんなものでも面白さには段階があると思います。

僕はこれを面白段階理論と呼んでいます。異議は受け付けます。

1 競技自体の表面的な面白さ

2 成長する面白さ

3 勝負に勝つ面白さ

です。下に行けば行くほど高度な面白さとなっていきます。

 

ヨットに当てはめると、

1 試乗会のような面白さ(風で動くヨットへのワクワク。トラピーズの爽快さ)

2 クローズやランニング、回航、動作など自分の技術を研究して向上させる面白さ。またフィジカルを鍛えてできなかったことができるようになる喜び。

3 磨いてきた技術を活かし、ヨットレースで前をはしる喜び。

です。

 

こうして考えてみて、やはり最近は3の喜びが大きいと感じます。前を走っているときの景色や、あの気持ちの高ぶりはなかなか味わえません。他のスポーツをやっているときもなかった気がします。

ヨットという競技の特性上、自然を相手にし、道具を主に戦うスポーツなので必然的に2の量が膨大になります。大量の知識を得て、たくさん整備し、セールシェイプも研究しなければなりません。この過程を経なければ3の勝利の喜びを感じることができないのです。

多くの部員が2の成長で躓き、3の喜びを得る前に辞めてしまいます。

レース技術部長として、みんなが絶えず成長して、いち早く3の喜びを得られるように練習メニューも日程も配艇も組んでいきます。練習やミーティングの仕方等アドバイスあれば、部員のみんなも外部の方々もご意見いただければ幸いです。

それではクリスマスまで年内は部活がありますが、楽しんでいきましょう。

失礼いたします。