メンタリズム

こんばんは。

引退ブログ前最後の登場となります、4年470クルーの岩井です。

 

インカレも近づき、毎日平日練習といきたいところですが、卒業研究の進捗が滞っており研究室に閉じ込められがちなこの頃です。1日ハーバーに行かない日は、少しでもヨットのことを考えたいと、実験の合間にはずっとDailySailingの過去のインカレの動画を見まくりました。どの方のインタビューも、必ずと言っていいほど「1年間自分たちのやってきたことを信じて明日やるだけです」と言っていて、これだけ先人が言ってきたことは自分たちにも当てはまるのでインカレに臨むメンタルとしては、この自分たちのやってきたことを信じる、やるべきことをやるだけというのがベストに思います。

 

さて、本日のブログでは「メンタル」について話せたらと思います。

 

 この1年間僕がレースに臨むメンタルとして掲げていたのは、どんなときも平常心でいることです。リコールの恐怖、ケースの恐怖、トラブルによる動揺、艇間での主張の仕方(基本的に声を荒げないように心に留めておくようにしました)、どの場面でも平常心でいなければまともなヨットレースはできないものです。なぜそれを実行しようとするのかといいますと、僕が高校生までの間にバスケットボールで経験してきたのが、ミスによるコーチからの叱咤の恐れ、得点がなかなか稼げず仲間からの信頼を失うこと、ディフェンスの圧力といったことを不安になり試合前にがちがちに緊張してしまって、結果試合ではまともなプレーができないということが何年間も続いてきたからです。練習でできていたことが試合になると突然できなくなることで、相手に負けるよりも自分の実力を発揮できないことが当時何よりも悔しかったです。そういう経緯があって、もうこんな思いは二度としたくないのでレースではそういったことを考えないようにして常にメンタルの安定を保ってこようとしました。470はダブルハンドですから、いくらペアが不安定だったとしても最後の砦として船のことを考えられるように努めてきました。

 

 ところが先日の九州インカレ団体戦でのことです。思わぬトラブルがあって今までにない精神状態になってしまい、その瞬間フロー状態から抜け出して船のことを考えることができないようになってしまいました。今までのどんな状況も、自分の中で解決することができてしまっていたため、いざ自分で解決できなくなってしまう状況をどうすればいいのかわかりませんでした。着岸して冷静になって考えたのは「今緊張してるから、少し切り替えるわ。」と一言でもいいので口に発してしまうということです。僕の性分では、言いたいことがあっても言うことによっておこるいざこざが面倒で自分の中に閉じ込めてしまいがちなのですが、ここはその壁を乗り越える時が来たのだと感じています。もしインカレで緊張していたとしたら、「緊張してない?笑」とでも言っていただけるととても助かります。またじぶんからも何かを発信しようと努めようと思います。4年間、時間もお金もかけてきたものをインカレで発揮できないのはきっとこれほどまでにない後悔に包まれてしまうでしょう。全力を尽くしてもう悔いはないといえるように、今から準備を事細かくやっていきます。