引退ブログ-高橋遥

お世話になっております。

元4年マネージャー、練習安全部長の高橋遥です。

 

この場をお借りして95代引退ブログを書かせていただきます。

 

まずは、いつもブログ等を読んでくださり九大ヨット部を応援してくださるすべての皆様に御礼申し上げます。この1年間、たくさんご迷惑をおかけしましたがそれでもがんばれと応援してくださる皆さまの暖かいメッセージに何度も助けられました。

 

先日開催された全日本インカレでは4年間目標としていた日本一には程遠く、現実を突きつけられ、虚無感で溢れています。初心者が多いから、下級生が多いから、言い訳しようと思えばたくさんありますが言い訳はしたくないです。初心者も下級生も多いチームではありましたが、いろいろな人に支えられて毎日練習ができて熱い思いを持った人たちが集まっていて、間違いなく日本一を目指せる環境に置かれていたと思います。それでも日本一をとれなかったのは私たちの頑張りが足りなかった、実力が足りなかった、このことに尽きると思います。しかし私が見てきた選手は、本当に頑張っていました。練習中は向上心にあふれていて、ちょっとの無駄な時間も許さないシビアな環境がありました。今年は後輩選手がビックフリートに出場する機会が多く、上級生も2年生も時間があればトップセーラーに質問に行くなど、陸上でも上を目指して行動していました。そんな姿を見て、マネージャーとしてもっと何かできることはないか奮い立たせられました。それでも日本一をとることができず、日本一がどれだけ難しいのか痛感しました。日本一をとる難しさと日本一の達成感で終わりたかったですが、難しさの一部しか知ることができず大変悔しい思いです。

 

この4年間は決してあっという間ではありませんでした。92代。右も左もわからないまま先輩方についていくのに必死でした。当時、突発的に行動してしまうことが多く“考えてから行動すること”の大切さを知りました。93代ではとにかく新しいことに挑戦しました。艇庫合宿は印象深いです。ハーバーに近くに住む部員たちが多い中、艇庫をどれだけ良い形で利用できるか艇庫ミーティングで話し合いました。また、コロナ渦の中“ひとつに”をスローガンにインカレまで駆け抜けていった1年でした。94代では、自分たちができることを最大限しました。94代は後輩、先輩とても仲が良く下級生からも意見が出る組織の土台を作り上げてくださいました。そして、95代。この4年間で一番大変で一番楽しい時間でした。何から話せばいいかわかりません。部員同士も対立する中で、何をしたらいいか考える余地はなく自然と体が動いていました。何かをかえないと日本一には届かない、それでも九大ヨット部の伝統を引き継いでいきたい、そんなそれぞれの思いがぶつかった1年でした。今までで一番頑張れて、一番素をだしたのは間違いなくこの4年間のヨット部生活です。

 

この4年を通して、広報部と練習安全部を経験しました。広報部は毎日ブログ更新やグッズなど目標があり素晴らしい部署だと思います。また、本年度からインスタグラムなど活動の幅も広げ間違いなく広報の力でヨット部を応援してくださる人が増えているなと感じています。これからも広報の力で九大ヨット部を大きな組織にしていってください。

 

練習安全部では、最後の1年間部署長を務めました。九大が所有する備品やレスキュー3艇を管理するのはとても大変でした。特に今年は、鹿屋合宿など470とスナイプで動きが違うことが多々あり、備品の動きを円滑にするかつすべてを把握するのに頭をフル回転させました。今年から部署に選手を配属することになり、練習安全部の仕事は選手の方がわかる仕事もあったのでとても助かりました。この取り組みについて、良い形に確立できたと思います。

 

マネージャーとして。

マネージャーをする人の気持ちがわからない。この4年、いろんな人から聞いた言葉です。この4年を通して、感じたのは何故マネージャーをするのかはマネージャーをした人にしか知れない特権だと思います。もちろん、自分がプレーするから楽しいのは当然です。しかし、それをサポートという形で一緒にプレーするのは別の楽しさがあります。選手が日本一を目指すにあたって相当な苦労が必要になります。その苦労には選手が経験した方がいいこと、選手が経験しなくてもいいことの二つに分かれます。その選手がしなくてもいいことをサポートが行うことで選手がより高みを目指す環境に置くことができます。そこにあるのがマネージャーの仕事だと思います。マネージャーのひとつひとつの仕事はどれも必要なものです。どれか一つでもかけてしまうと目標から遠ざかってしまいます。選手のみんな、一緒に戦わせてくれてありがとう。実際にしてみないとわからない気持ちだから理解してもらいたいとは思いませんが、九大ヨット部のマネージャーはそのような気持ちで活動しています。

 

ブログが長いとこの1年何度も指摘されましたが最後の引退ブログも案の定この長さになってしまいました。もう少しだけお付き合いください。

 

最後に、今、自分が伝えたいことを話します。

主に後輩向けのメッセージにはなりますが、この4年間私が大事にしてきたのは“比較しないこと”です。私はどうしても人と比較してしまいがちな性格で周りはあんなに行動できているのに自分は、とネガティブな思考になってしまいがちでした。そんな時に先輩マネージャーが言ってくださった比較しなくていいんだよという言葉にとても救われました。その言葉を聞いてから比較するというよりはネガティブな思考になるのではなく、みんなのいいところを自分に取り込んでいこうという思考に変わりました。マネージャーは、順位がつくものではなく自分の裁量で比較してしまいがちですが、自分のペースで頑張ってもらいたいです。この4年間、日本一を目指してきて先輩方の背中を追ってきて私たち95代はとてもかっこいい背中を見せていただきました。後輩には満足できるような結果を見せてあげることができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。これからたくさんの壁にぶつかると思いますが、みんなの向上心は本当に無限大なので切磋琢磨しながら頑張ってください。一人でも、誰かが私のような先輩になりたいと思ってくれたら満足です。応援してます。

 

最後になりましたが平畑監督をはじめとした帆友会の先輩方、山口顧問や学校関係者の皆様、ハーバー関係者の皆様。95代を応援してくださりありがとうございました。

 

九大ヨット部は私の青春でした。

 

僭越ながら、私の引退挨拶と致します。ありがとうございました。

 

高橋遥