VSオリンピアン

「vsオリンピアン」

こんにちは!
マネージャーリーダーの西森野乃花です。

 突然ですがみなさんは映画の応援上映というものをご存知でしょうか。応援上映とは、通常の映画を映画館で放映し、上映の最中に声出しOK、ペンライトやうちわの持ち込みが可能、コスプレでの入場も認められるオタクのためのイベントです。先日私は劇場版ハイキュー‼︎の応援上映に参戦してきました。人生初の応援上映でしたが、まるでアイドルのライブにでも来たかのような盛り上がり具合でした。映画館もほぼ満席で周りの強火オタクたちにビビりながら1人で行ったものの、劇場内の空気はそんなオタクたちのハイキュー愛で満たされておりとても居心地が良く、心の底から上映を楽しむことができました。推しの名前をたくさん叫んで、うちわとペンライトをブンブン振り回して、エンドロールでは主題歌を大合唱。とにかく幸せな時間でした。ハイキュー以外の映画でもどうやら応援上映は頻繁に行われているようなので是非好きな映画の応援上映に一度参戦してみてほしいです。

 「やろうー“もう一回“が無い試合」

 これがこの映画のキャッチフレーズのひとつです。これはまさに今の私たちにも当てはまる言葉です。大学4年生、最後の年、ヨット部で経験するすべての出来事に“最後の“という言葉が付きまといます。もう一回はありません。やり直しは効きません。それは大会だけではなく、一回一回の練習全てにも言えることです。ヨットというスポーツは自然を相手にするという特性上、二度と、全く同じコンディションの日を経験することはできません。あの風、あのうねり、あの波、毎日が新しく、一度限りです。なんだか儚いですね。

 そんな貴重な一度限りの練習を運営するのはマネージャーです。毎度毎度海に出る度にコンディションが違うからこそ、うまくいく日とそうでない日があります。うまくいかない日が増えれば増えるほど、マネージャーが選手の足を引っ張ることになってしまいます。選手をサポートするために存在するはずのマネージャーが、その技量次第で勝利から遠のかせてしまうかもしれない。冷静に考えたら“やばい“ですよね。そんな重責を歴代のマネージャーの先輩方は背負ってきて、それでもその苦労を表に出さず、常に明るく振る舞っていたあの姿には今でも追いつけていません。
 
 私が入部して以来どの代でも、定期的に練習を見に来てくださり、特に大会前には入念に技術的な指導をしてくださるOBコーチの先輩方がいらっしゃいました。しかし、部員減少により年々OBコーチの人数は減っていき、ついに今年470のコーチはいなくなってしまいました。今まで練習運営に関してたくさんアドバイスをもらい、心の支えにしてきたOBコーチの不在。分かっていたことではありますが、どうしても空いてしまった穴を未だに埋めきれていないです。最近練習運営が上手くいっておらず、迷走気味な4マネは私を含めみんな自信を失くしている気がします。ですが、ヨットに乗ったことすらない人間が練習を運営しているという事実は誰になんと言われようと凄いことだと私は思っています。誤解をしないで欲しいのは、今のマネージャーの運営レベルに満足している訳ではありません。まだまだ改善・反省すべきところは山ほどありますが、そうやってどんどん卑下して自信を失くして海に出るのが辛くなってしまっては、負のループに陥ってしまいます。自分の機嫌は自分で取るしかないですからね。
 身近で練習をしている日本経済大学の指導者はオリンピアンです。極論ですが、私たちマネージャーは練習の質をオリンピアンレベルに到達させないと、選手たちは強敵日本経済大学の選手たちを倒して全日本への切符を勝ち取ることができないということです。つまり、日経に勝てたら私たちの運営はオリンピアンレベルです。
 冗談はさておき、まとまりのない文章になってしまいましたが、残された時間は僅かです。一回一回の練習にのしかかる責任も全日本インカレが始まるその瞬間まで重くなっていく一方です。もう一回のない日々をどれだけ楽しんで自分のモノにできるか。この一歩、踏ん張りどころです。

 写真は私の人生初の推し活の産物です。応援上映で溢れ出たオキシトシンは今もなお血液中を循環しています。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。失礼いたします。